みんなもおうちで野菜を育ててるかな?
おうちのベランダや学校で、ミニトマトやレタスを育てている子もいるかもしれないね。でも、太陽の光や水があれば育つ野菜も、宇宙ではちょっとちがうよ。
きみたちは「もし宇宙に行ったら、野菜で栄養をとることができるのかな?」と考えたことはあるかな?ここでは、宇宙飛行士(うちゅうひこうし)が月や火星へ行くときの「食べもの」のなぞをわかりやすく説明するよ!
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宇宙の野菜は地球とはちがうって本当?
NASA(アメリカの宇宙研究をするところ)やいろんな国の科学者たちは、宇宙にある国際宇宙ステーション(ISS)や中国の「天宮Ⅱ」という宇宙のふねで「レタス」を育ててデータを調べたんだ。
すると、宇宙で育てたレタスは、
- 地球で育てたレタスより、カルシウムが29〜31%も少なかった
- マグネシウムも25%も少なかった
ということがわかったよ。
カルシウムは骨や歯を丈夫にする大事な栄養だし、マグネシウムは元気に動くために必要だから、このままの野菜だと宇宙飛行士が健康を保つのがむずかしいかもしれないんだ。
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どうして宇宙の野菜は栄養が少なくなっちゃうの?
宇宙は重力がほとんどないし、光や空気も地球とはぜんぜんちがうから、植物もびっくりしちゃうんだ。
たとえば、きみが学校の水そうに入れて育てている水草も、水をきれいにしたり光をあてたりしないと元気になれないよね?宇宙の野菜も同じで、環境の変化で育ちかたが変わってしまうんだよ。
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宇宙野菜の栄養を増やす「秘密の壁し」
科学者たちは「どうしたら宇宙でも栄養たっぷりの野菜が育つかな?」と考えて、レタスの体を元気にするために特殊な方法を作り始めているよ。
たとえば、遺伝子をちょっと変えて、カルシウムや元気になるたんぱく質を多くした野菜を育てる「バイオエンジニアリング」という技術だ。
これは、まるでゲームのキャラクターにパワーアップアイテムをあげて強くするような感じかな!
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みんなも未来の宇宙ごはんを作るお手伝いができる!
NASAには「オープンサイエンスデータリポジトリ」という、宇宙のデータを誰でも見られて、解析できるしくみがあるんだ。だれでもプロの研究者と一緒に、宇宙飛行士の健康や宇宙での暮らしを調べられるんだよ。
このチームに入って、きみも未来の月や火星で元気に暮らせるような食べものを考えることができるかもしれないね!
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まとめ:宇宙ごはんはぼくたちの健康にも役立つ!
宇宙で育てる野菜の研究は「宇宙旅行だけの話」じゃないんだよ。たとえば、地球でも栄養バランスのいい食べものを育てたり、病気をなおす薬になる野菜を作るヒントになるんだ。
きみも「宇宙で育つ野菜や健康」についておうちの人と話してみよう。
- 「宇宙ってどんなふうに野菜が育つのかな?」
- 「自分だったらどんな野菜を育てたい?」
- 「宇宙で食べたいものは何?」
こんな話をすると、科学や宇宙のことがもっと楽しくなるよ!
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もしもっと知りたい子は、NASAの公式サイトのニュース記事「Lettuce Find Healthy Space Food! Citizen Scientists Study Space Salads (Sep 22, 2025)」も見てみてね。
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親子で楽しく話せるポイント:
● 宇宙と地球で野菜が違う理由は何かな?
● どうしたら宇宙に住む人が元気に過ごせると思う?
● 未来の宇宙旅行で「こんな食べものがあればいいな!」ってどんなの?
ぜひ、おうちで話してみてね!