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はじめに:
みんなはケガや病気で痛いとき、どうして痛いか知ってる?痛みは体が「ここが危ないよ!」と教えてくれるサインなんだ。でも、その痛みがとってもつらいときは、病院でおくすりをもらうことがあるよね。今日は、そんな痛みをやわらげるおくすりで、とってもすごい新しい発見についてお話しするよ!
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1. 痛いたみってどうやっておさえるの?
普段、痛みがあるときは「モルヒネ」という強いおくすりが使われることが多いんだ。でも、このモルヒネには困ったことがあって、使いすぎると体がこわれたり、やめたくてもやめられなくなったりすることがあるんだよ。
では、わたしたちの体はどうやって痛みを感じているのか?こわいことが起きたとき、体の中の神経から「ノルアドレナリン」という特別な物質が出て、痛みをふせいでくれているんだ。まるでヒーローが痛みから守ってくれるみたいだね!
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2. 新あたらしいおくすり『アドリアナ』って何なに?
「アドリアナ」は、このノルアドレナリンの力をつかって痛みをやわらげるおくすりだよ。だけど、今までの方法とはちょっとちがうやり方で作られているんだ。むずかしい言葉で言うと、「α2Bアドレナリン受容体」というところだけに働きかけて、体の中のノルアドレナリンの量を増やすんだって。
たとえば、家の物を整理するとき、引き出しの中だけきれいに整えるような感じ。大事な部分だけに注目して、そこを上手にコントロールするんだよ。
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3. アドリアナのすごいところ
普通なら強いおくすりは飲むとしんどくなったり、クセになったりすることがあるけど、アドリアナはそういう心配がほとんどないんだ。そして、痛みをしっかりやわらげる力もモルヒネに負けないくらいあるんだよ!
動物の実験では、骨の中に痛みがあるウサギさんでもアドリアナはよく効いたんだって。そして、人間でも、手術のあとに使ってみたら「痛みがへった」という良い結果が出ているよ。
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4. これからどうなるの?
今、アドリアナはもっと大きな試験をアメリカで行う準備をしているよ。成功すれば、みんなが病気で痛いときに、安心して使える新しいおくすりとしてみんなのところに届く日がくるかもしれない!
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まとめ:
「痛いのイヤ!」って思ったことは誰にでもあるよね。この新しいおくすりができると、痛みのつらさをもっと軽くできて、たくさんの人が助かるかもしれないんだ。
例えば、もし家族やお友だちがケガをして病院に行くことがあったら、「新しいおくすりができたんだよ!」と教えてあげられるね。将来は、科学者になって痛みをもっとかんたんにやわらげる方法を見つけられるかもしれないよ!
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親子おやこで考かんがえてみよう!
- 痛みを感じることは体にとってどんな意味があると思う?
- もし、おくすりの副作用がなくなると、どんないいことがあると思う?
- 将来、皆はどんな科学の発見をしてみたい?
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もっと知しりたい人ひとへ
この記事の内容は、京都大学の先生たちが発見したことが元になっています。くわしく知りたい人は、元の記事(Development of completely new painkiller with no side effects or dependency – Kyoto University achieves results in experiments with mice (Sep 25, 2025))も見てみてね。
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おしまい!科学っておもしろいね!