みんなの生活にも関係するレーザーの話
みんなはテレビで映画やアニメを見たり、ゲームのデータをインターネットでダウンロードしたりするとき、どうやってデータが届くか知ってる?ふつうは電波やケーブルで送っているけど、実は「レーザー光」と呼ばれる光を使ってもっと速くデータを送ることもできるんだ。この光通信が、なんと宇宙へも使われ始めているんだよ!
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レーザー光ってなに?遠い宇宙へどうやって送るの?
レーザー光は光のひとつで、テレビのリモコンに使っている赤外線とちょっと似ているけど、とても強くてまっすぐ進む光のこと。NASA(NASAはアメリカの宇宙を探る大きな組織)が新しい実験をして、地球から火星くらい遠いところにある宇宙船にレーザーをつかってデータを送ったんだ。
宇宙船は「サイキ」といって、岩でできている小さな宇宙のかけら(小惑星)を調べるための宇宙船。地球から2億1800万マイル(約3億5000キロメートル)も離れているけど、レーザーの光がその距離を飛んで宇宙船に届き、宇宙船からの返事もまたレーザーで返ってきたんだ!
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どうやってそんな遠くまで正確に送れるの?
想像してみて。遠くにいるお友だちに、手のひらサイズのレーザーポインターで「こんにちは!」って送るくらい難しいんだ。地球も宇宙船も一緒に動いているし、光は速いけど何分もかかる距離だから、NASAの科学者たちは特別な照準装置でぴったり狙ってレーザーを送ったんだ。
それに、とっても弱い光の光子(こうし / 光のとても小さなかけら)を集めるために、大きな望遠鏡も使ったんだよ。望遠鏡は暗い星を見るのに使うけど、この実験ではレーザーで送られてきた光もキャッチしてデータを読みとったの。
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どんなすごいことができたの?
- 宇宙船から、地球へとってもきれいな「4K動画」(とてもきれいな映像)を送ることに成功! 火星よりも遠いところからだよ。
- 家のインターネットぐらい速いスピードでデータのやりとりができたんだ。
- レーザーと電波を両方使って信号を受けるテストもして、失敗しても大丈夫なように工夫している。
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これからどんな役に立つの?
将来、宇宙飛行士が火星に行ったときに、テレビ電話で地球に話したり、火星で撮った写真やビデオをすごく速く地球に送ったりできるようになるんだ。いまよりもっと楽しくて便利な宇宙旅行ができるようになるよ。
それに宇宙だけじゃなくて、地球でももっと速いインターネットや新しい通信の方法を考えるヒントになるんだ。
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おうちの人と話してみよう!
- レーザーってどんなものか、知ってる?
- おうちで使ってるリモコンや懐中電灯はレーザーとどう違うのかな?
- 将来、宇宙旅行に行けるようになったら、どんなことがしたい?
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まとめ
NASAの科学者たちは、レーザーを使ってとても遠くの宇宙船とおしゃべりをしました。これによって、宇宙にいる人やロボットともっと速く、きれいな映像やたくさんの情報をやりとりできるようになるんだよ。みんなも宇宙のすごい技術に興味を持って、将来の科学者やエンジニアになってみよう!
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もっとくわしく知りたい人はここを見てね!
NASA’s Deep Space Communications Demo Exceeds Project Expectations (Sep 18, 2025の記事)
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宇宙の話をしながら、宇宙の不思議やレーザーのこと、家でも楽しく話してみてね!