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1.身近みぢかな光ひかりからスタート!
こんにちは!みんなは太陽の光や、おうちの電気の光をよく見たことあるよね?でも、その光の中には、私たちの目には見えない不思議なものがたくさんあるんだ。
たとえば、紫外線っていう光は、目には見えないけどお肌を黒くしたり、日焼けをさせたりする光だよ。今回は、そんな見えない光を「見える光」に変えちゃう、すごいフィルムのお話をしよう!
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2.光ひかりってどんな感かんじ?丸まるく回まわる光ひかりのお話はなし
光は波のように動いているって知ってた?ライトセーバーのビームみたいに光が振動してるんだ。
普通の光は、波の振動の向きがバラバラで「無秩序」なんだけど、特別な光の振動は、振動がそろっているんだ。その中でも「円偏光」と呼ばれる光は、波がクルクルと回りながら進む光なんだよ。
この「クルクル回る光」は昔はあんまり使われてなかったけど、最近は植物の成長や太陽電池の電気を作る力をアップさせたり、立体メガネみたいな3Dテレビにも使われるようになってきたんだ。
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3.新あたらしいフィルムのヒミツって?
京都大学の岡崎先生は、「円偏光」を作るための新しいフィルムを考えだしたんだ。そのフィルムは小さなオレンジ色で、紫外線の光を当てるとピカッと光って見えるよ。
このフィルムを通すと、普通の光が「クルクル回る光」になるんだ!
いままでは、「きれいな円偏光」を作ると光が暗くなったり、光を明るくすると円偏光のきれいさが落ちたりする問題があったけど、岡崎先生のフィルムは「明るくてきれい」な光を同時に作り出すことができるのがすごいところなんだ。
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4.どうして円偏光えんへんこうが植物しょくぶつにいいの?
植物は「光合成」で太陽の光を使って、自分のご飯を作っているよね。岡崎先生によると、円偏光を当てると光合成の効率が上がって、植物が元気に育つことがわかってきたんだ。
たとえば、実験で、「円偏光で育てたトマト」は普通の光で育てたトマトより早く大きくなったそう!
これは葉っぱの中にある「クロロフィル」という成分が、クルクル回る光をうまく使うからなんだ。でも、どうやってそうなるのか、まだ全然わかっていないところが「秘密の宝箱」みたいで面白いんだよ。
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5.未来みらいにどんな役やくに立たつの?
岡崎先生のフィルムは、とってもたくさんの夢が詰まっているよ。
- 植物を速く育てるための明るい光を作れるから、農業がもっと効率よくなるかも!
- 太陽電池(ソーラーパネル)の性能を良くして、もっとたくさん電気を作ることができる!
- テレビやスマホの3D画面で使うと、省エネルギーになったり、目がつかれにくくなるかもしれないよ。
- 遠くの病院の手術をリアルな3D映像で見られる“テレメディシン”にも活用できるんだ!
もしこのフィルムがたくさん使われるようになったら、地球の資源も守りながら、私たちの生活がもっと良くなるんだよ。
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6.おうちで親子おやこで話はなししてみよう!
おうちの人と、こんな質問をしてみてね!
- 「紫外線が見えたら、夏のお出かけはどうなるかな?」
- 「3D映画のメガネってどうして立体に見えるのかな?」
- 「植物はどんな光が好きかな?どうしてだと思う?」
- 「未来の便利な道具に、光の力を使うのはどんな風だろう?」
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まとめ
新しい光のフィルムは「見えない光を見える光に変える魔法のフィルム」!
このフィルムのおかげで、植物をもっと元気に育てたり、太陽の光からたくさん電気を作ったり、テレビや病院の手術まで便利にできるようになるかもしれません。
みんなの身の回りの光にも、まだまだ不思議がいっぱい!これからも、光の秘密を一緒に探してみようね。
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もっと知しりたい人ひとへ
この記事は、京都大学の岡崎先生が発明した「円偏光変換フィルム」の研究のお話をもとに書きました。
詳しい内容は、こちらの元記事(英語)で読むことができます。
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これからも、みんなの知りたいことや不思議をわかりやすく伝えるね!


